表現したいオリジナル幕の中身を決めていくには
オリジナル幕を作ろうと考えはじめると、どうしても幕のデザインやキャッチフレーズに意識がいってしまって、それ以外のことは頭の中から消えてしまっているような~。そんなことってよくあるものです。しかしもっとも大事なことは、「オリジナル幕に表現するイベントや出し物の中身はどうなっているか」です。
たとえばレストランなら、この冬に出そうとしているその新作メニューのメインターゲットは誰か、女性か男性か、それとも男女とわずか。家電量販店の新しいショッピングサービスを告知したいのなら、そのサービスを欲しいと思われる年代的なボリュームゾーンは10代なのか、20代か、30代か、もっと上の層か。
そういうことを細かく丹念に見直していかないと、オリジナル幕に表現すべき、本来の特徴やメリット、キャッチフレーズ、タイトルなどは出てこないはずです。呼びかけを誰に絞るか、メインターゲットの設定でキーワードも変わってきます。それをまず整理して、1つ1つの要素を検証し表現の骨格を作っていきましょう。
オリジナル幕を作る前に洗い出しておきたい要素(一例)
●そもそもこの企画・メニューを立ち上げたときのコンセプトは何だったか。
●新サービスや新しいメニューの特徴はどういうものか。
●誰に使って欲しいか、食べてもらいたいか。
●メインターゲットのボリュームゾーンの年代はどれくらいか。
●客にとってのメリットは何か。
●客の第一印象は味覚的にどんなか。シズル感や満足度は。
●価格的な魅力、還元(見返り)に魅力はあるか。
●期間限定か、数量などに限定はあるか。
●店や会社、サービスのイメージカラーはあるか。
そもそもオリジナル幕、懸垂幕・横断幕とは何か
先にお話ししたような事柄の洗い出しがすべて終わり、検証をすませたときに、はじめてオリジナル幕に表現すべき骨格がみえてきます。色もタイトルもキャッチフレーズも、メインターゲットに向けた、「ピントのあった呼びかけ=オリジナル幕」となるわけです。ところで忘れてはならないことが他にも1つあります。
それは、オリジナル幕、懸垂幕・横断幕とは何かということ。単純に言ってしまうとオリジナル幕とは懸垂幕・横断幕を含む「幕もの」の総称ですが、店舗やイベント会場によって、あるいはどんな宣伝をするかによって、懸垂幕・横断幕の選択が変わってきます。オリジナルのぼり旗との組み合わせが必要かも知れません。
幕ものものぼり旗も広告媒体ですから、店舗の状況や演出の仕方、あるいは会場の場所や大きさ、スペースなどにあわせて最適な組み合わせを考える必要があります。場合によっては、オリジナル幕(懸垂幕・横断幕)、オリジナルのぼり旗との組み合わせで、少しずつ表現を変えてみるのも面白いと思います。